いま陸上選手だった為末大さんの本を読んでいます。
『諦める力』というキャッチーなタイトルの本ですが、
ぜひ一度みなさんに読んでいただきたい良書です。
AmazonのKindle読み放題で読むことができます。
根拠のない「継続しろ!」文化
為末氏は日本の根拠のない精神論に異論を唱えています。
「続けることに意味がある」
「諦めなければ夢は叶う」
といった根性論について触れられているのですが、
本当に結果が出るのはごく一部の人間です。
たった一人だけうまくいった人が、
自分のロジックで語っているにすぎない。
例えばビジネスなどでは絶対的に数字が求められます。
自分の収入に直結するビジネスにおいては、負け戦をするくらいであれば勝てるフィールドで勝負するのがセオリーです。
プロのスポーツ選手もビジネスですから、
結果が出せる種目に転向して協議を行うのがベターです。
為末選手も以前100mで世界に出ているにも関わらず、「これでは勝てないと」「向いていない」と思い切って400mハードルに転向し、結果として世界でメダルを2つ手にしています。
為末選手は「諦めたからこそ手にした成果」として紹介しています。
結果を求めるのであれば、
論理的に分析して可能性のあるフィールドで働くのがベターではないでしょうか。
今の日本に渦巻く「根拠のない精神論」に一石を投じています。
精神論だけで乗り越えようとする悪習から脱したいところです。
応援してくれる人が責任をとってくれるわけではない
「諦めないでがんばって」
という言葉を耳にしますが、失敗しても誰も責任をとってくれません。
スポーツや会社においても勇気付けられ、励みにもなりモチベーションアップにつながる要因であることに間違いはありませんが、真に受けて続け、こけた場合にも全て自己責任です。
何かを成し遂げるに道は一つではありませんが、選択できる道は一つだけだったりします。
要はあなたの選択の問題です。
自分自身で分析を行い、自信の人生において後悔しない道を選択しましょう。
為末大さんの書籍
まとめ
いま日本に足りていないのは
「諦める力」と「認める力」ではないでしょうか。
論理的な思考や現実的な選択を行うことで、息苦しい生き方を脱することができるかもしれません。
働きすぎて身体壊す方や、精神的に疲弊してしまう方は、我慢しすぎるのかもしれません。
人それぞれ合う合わないはある訳ですので、見極める力はつけておきましょう。
今一度、自分のベストな選択は何かということを考えていきましょう。