起業しよう!というと、いままでの常識では、
起業するなら人や金などの経営資源が集中する
「東京」が当たり前になっていました。
しかし、その常識がいまではかわりつつあります。
イケダハヤト氏も、起業するなら田舎の時代と
主張し、自身も高知に移住されていますね。
さて、今回紹介するのは福岡市です。
産業の国際力強化、国際的な経済活動の拠点の形成を目的に、
国は国家戦略特区、創業特区として福岡市を選定しました。
スタートアップ企業が続々と産声をあげる福岡市ですが、
福岡市には一体どのような魅力があるのでしょうか?
詳しくみていきましょう!!!
スタートアップには福岡市!魅力的ですよ!
*** 福岡市が創業特区になった理由
福岡市は以前から住みやすい都市として評価されてきました。
街の中心部から空港へのアクセスが抜群で、
東京や近隣諸国へのアクセスにも優れています。
一方で中心部から少し車で走れば大自然が広がっています。
日常生活は暮らしやすさが目立ち、
またアジアとの距離が近いためアジアとの共創に向けて
立地的に恵まれていると言えるでしょう。
また、若年人口比率が高いいった点も加味され
福岡市は創業特区に指定されました。
*** 充実した支援制度
さて、ではどのような点がお得なのでしょうか?
福岡市で起業し活動するスタートアップ企業には
以下のような優遇措置を適用されるのです。
・法人登記、税務、年金など創業に係る行政手続を簡素化(ワンストップ)
・雇用労働相談センターで人材のマッチングや情報提供を受けられる
・スタートアップ法人減税
また、今後も税制上の様々な優遇措置が検討されてるようで、
設立間もないスタートアップ企業にはどれも大変魅力的な
政策といえるのではないでしょうか?
政府も起業のバックアップを
さて、福岡市が様々な支援をしていることは
これまで紹介してきました。
では、日本政府からの支援はどうでしょう?
創業5年以内のベンチャー企業等に対し雇用条件の整備を政府主導で行う
創業間もない企業の雇用条件の緩和を行ったり、
雇用労働相談センターの設置し、雇用に関する相談を
これまで以上に気軽にできるような環境を
整備したりすることが予定されています。
創業5年以内に廃業に追い込まれてしまう起業が
非常に多いので、このようなサポートは大きいですね。
外国人医師の招聘へ動く
病床規制の特例による病床の新設・増床の容認や、
国際医療拠点における外国医師の診察、外国看護師の
業務解禁が予定されています。
海外の優秀な人材が日本国内で活躍できるように
順次環境を整えていく予定です。
また、あわせて厳しい在留資格を見直すことで、
外国人企業家の日本進出を促進し、
日本国内で起業し活躍できるようにしようという政策です。
いまでは、クラウドファンディングで
起業後のプロジェクト遂行費用に当てるといった
若手実業家も続々登場しています。
起業家同士の繋がりの場を提供
福岡市は、起業をチャレンジする人を応援するため、
スタートアップカフェを新設しました。
これは新たに起業しようとする人たちが交流する場となり、
起業の第一関門となる登記や年金、税務といった
提出書類の窓口を一元化するための場所となることをめざし、
行政が主導し立ち上げました。
従来から福岡という土地柄は横と横とのつながりが
非常に強いといわれて来たようですが、
このような起業家たちが集まれる場所が拡大することで、
より強固な活動基盤が構築されることでしょう。
また、さきほども触れましたが、
福岡市は中心部から福岡空港までは車で20分程度と
大変アクセスが良く、さらに乗継便も含めて、
国際便が一日何便も就航しています。
そのためアジアを中心とし、グローバルに活躍する人材が
活動する拠点としては最適な場所となっています。
近距離の東アジアにおいては、東京へ移動するよりも
時間や金額を考えれば好アクセスであり、
今後の国際競争の足掛けの都市となるでしょう。
圧倒的な経費削減?東京ではなく福岡な理由
東京でベンチャーがまずつまずくのが、
家賃の支払いだそうです。
小規模なレンタルオフィスでも15~20万円といった
物件がほとんどなのが現状です。
スタッフなどの給与や賃貸料などを考えれば、
その額は想像し難いものがあります。
また、労働者もその土地で暮らすにあたり、
この家賃の高さは非常に厳しい条件です。
一方、福岡市中心部の2LDK、3LDKの物件も
家賃は10万円以下というところがたくさんあります。
事務所を構える起業家のみならず、
そこで働く従業員の方にとっても金銭的な
負担が少なく生活することができる点も魅力です。
金銭的に余裕がないベンチャー企業にとっては
とてもありがたい賃料水準といえるでしょう。